YOGAYOGAとは・・・ヨーガの歴史は古く、ヨーガの起源は、四~五千年前のインダス文明にまでさかのぼることができます。 インダス河流域のモーヘーンジョ・ダーロの古代遺跡から、ヨーガ行者の坐像のようなものが発掘され、それがヨーガの開祖とされているシヴァ神の一形態であるパシュパティを表わしていると考えられています。 しかし、インダス文明の遺跡から発見された文字が未だに解読できず、この印象が何を意味しているのかはっきりとわかりませんので、古代インドを研究する人の中にはこれをヨーガの起源とするには行き過ぎであるとの意見もあります。 ヨーガという言葉が初めて使われたのはヴェーダの讃歌です。 ヴェーダの神々は祭官の要請に答えて天界から人間界に降りてきて下さいますが、この時「馬と馬車をつなぐ」という意味でヨーガという言葉が使われています。 *ヴェーダ=「知る」という動詞からできた言葉で「知識」を意味します。 ここでいう知識はヴェーダの祭事や儀礼に関する知識の事。 さらにこれらの知識を載せた聖典群を指す。 それは、言いかえれば、怒りや嫉妬などにふりまわされた散漫な心の動き(=あばれ馬)を、自分の意志の力でしっかりと1ヵ所に結びつけ、真の心の自由を得ようということです。 まさに、ヨーガの本質そのものをついたことばといってよいでしょう。 ヨーガの究極の目的は心の平静にあり、行きつくところは瞑想なのです。 ところが、瞑想をするためには、呼吸がととのっていなくてはなりません。さらに正しい呼吸をするには背骨がねじれていたり、曲がっていたりしてはだめです。そこで、これらアーサナ・プラーナーヤーマ・瞑想の三つをそろえて練習することが必要とされるわけです。 ヨーガが一種の体操と異なる点に、体を「鍛える」のではなく、あくまでも体を「ととのえる」ことを目的にしていることです。 一般のスポーツが「動」を主体としているのに対して、ヨーガは「静」が中心となります。 できるだけゆるやかな動きで、自分の体の限界をさぐりながら、徐々に進歩していくことが大切なのです。 同じ体操をしても、年齢や性別によって差が出るのは当然のことです。10代、30代、50代、70代・・・みんなそれぞれ、その年齢や個人差にふさわしいやり方があります。 ですから、他人の力を借りたり、いきなり激しい動きをするのはヨーガでは禁物です。 決して無理をしないこと、自分の体に合わせて行うように心がけてください。 そうすれば、何歳になっても、あるいは病弱の人でも、スポーツは苦手の人でも、それなりの方法を見 いだすことができるでしょう。 |